記事一覧

営みの数

人の数ほど営みがある。人だけじゃなく、夜中にひっそりと食料品店の周りをうろつく猫にだって猫なりの営みがある。すれ違う赤の他人も遠く離れた場所に済む誰かも、よく知る身近な人と同じように生活を繋いでなんとか生きているのだと思うと、今身近に感じる人達と関われない代わりに、そういう無関係な人達と関われる今があったのではないかと奇妙な考え方をしてしまう。無関係な誰かの生活なんて知る由も無いから、すれ違う瞬間...

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置き去り

言い訳だろうがマナー違反だろうが、その時どうしようもなかった自分の立場も尊重できないで、どうして問題の原因を顧みて同じ失敗を繰り返さずにいられるだろうか。容易には切り離せない、過酷な境遇に身を置かざるを得ない人にとっては、マナーも正論も、本当に解決を目指すべき問題から目を背けた見栄や建前にしか映らなくなる。どうしようもなく不利なハンデを抱えて、他者と同じように振る舞えたからといって、苦境を耐え忍ぶ...

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安易な恥の上塗りを避けるためには泥沼の復帰力が欠かせないけど、恥の上塗りで塗り潰せる恥だってあると思う。小さなことだと思って勢い余らなければ気にするのも億劫で過ぎ去り、気にする間に限り抗う必要に迫られるのだと留意する。忌まわしい過去は物足りぬ安心から必然的な再訪に至り、時を隔ててそれまでの順調を嘲笑い瓦解させるべく突如その姿を現す。日を跨いで事情を知らぬ他者を巻き込み取り戻せなくなった過去に安堵す...

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怒りの源泉

無意識に期待して裏切られたり欲しいものが手に入らなかったり、怒りの感情を膨らませる動機というのは行く先々、至る所から供給されるのだと思った。散りばめられた動機の一つに過ぎない期待の裏切りに逐一腹を立ててはとてもやっていけないと思うし、常に次々と憤る動機を手に入れられる立場にあるなら取るに足らないことなんだと思って、自暴自棄な振る舞いを踏み留まることだってある。意識の水面下、怒りの感情に支配されて自...

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今の力

何かいい記録を出したい時、その大一番の取り組みに伴う重圧が億劫で尻込みし、普段やってる練習に戻って安心してしまうことがある。対処に有効な傾向を得ようとする行為に間違いはなくとも、練習は膨大な繰り返しを要する見込みから余計な配分を強いられ、ここぞという時に必要な集中力を発揮できない辻褄から、結果として際限無く安易な失敗に時間を割いてしまう。結果の出し方や群の抜き方があるとしたら、処理の対象を狭めて配...

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